10月12日にオープンした。料理は穴子カツレツ、焼きガキといった広島らしいメニューを中心に約70種、ドリンクでは県産クラフトビールや若者に人気の韓国焼酎などをそろえる。
「観光客から仕事帰りの方まで客層はさまざまです。名物の『赤いがんす』は、自然由来の原料で着色したパン粉を使用。カキは生でも提供していますよ。飲み放題で好評なのは、20種の日本酒を飲み比べられるセルフコーナー。亀齢や雨後の月など地元の銘柄だけでなく、他地域の酒も味わえます」
明るい雰囲気の店内は4人掛けテーブル11卓とカウンター10席に加え、最大40 人まで対応の座敷を備える。
「お通しがないのも特徴です。午後6時から平日は午前1時、金〜土曜と祝日前は午前2時まで営業しているので、ちょっと飲み足りないという方が気軽に立ち寄りやすい。変わり種の、瓶ごと氷で包んだウイスキーで作るハイボールをはじめ、幻の日本酒と言われる十四代(山形県)など幅広いラインアップをお楽しみください」
南区金屋町に事務所を構え、飲食店専門のコンサルティング業を営んでいます。
物心ついた頃からカープファンですが、熱が上がったのは同じ歳の黒田さんがメジャーから復帰したころ。彼の男気に陶酔し、球場に足しげく通うようになりました。今ではチケット発売日の3月1日に全ての試合に申し込み、当選結果に合わせて仕事のスケジュールを組むほど。今季は25試合ほど観戦しました。通常応援やジェットバルーンが復活したうえ、ひょっとすると優勝できるかも、との期待感から広島の街全体にも良い空気感が漂っていたように感じます。
カープ熱が高まりキャンプ地の沖縄市コザにも訪れるようになり、趣味と実益を兼ねた1軒家貸切宿「カエルハウス」を開設。仕事も増え、今では月の半分をコザで過ごすようになりました。コザには、私の想像をはるかに超える数のカープファンがいてびっくり。といっても、新聞やTVなどのメディアではほとんどカープ情報は流れません。コザとカープの橋渡し役を担えればと、FMコザでパーソナリティーにも挑戦。毎週土曜日にカープ応援番組「それいけ!コザカープ!」を放送しており、緒方元監督やコザのカープファンなど、多彩なゲストをお招きして楽しく進行しています。
米軍嘉手納基地に隣接するコザの街はまるで海外のようで、独特のチャンプル文化が面白い。カープをきっかけに広島の方にもぜひ訪れてもらいたい。
買った人が感動する商品やサービスは売れる。販売戦略の基本だが、どうすれば感動させることができるか、そのコツこそ松下幸之助の言う「価値百万両」に違いない。
マツダは6月、長年マーケティングやブランド推進を統括した毛籠(もろ)勝弘専務が社長に昇格した。車ファンに直接、メッセージを発信する戦略を強めていく構えだ。
11月1日付でブランド体験推進本部を新設。車の運転を楽しみ、前向きに生きる姿を描く新ブランドメッセージ「心よ走れ。」を発表した。カーライフをイメージしてもらえるよう、会員サイトでオーナーの声を紹介。車やモータースポーツの楽しさを伝えるための新会社を設立する予定だ。本社を一般開放して交流する「オープンデイ」はコロナで中断したが、来年から同様の催しを再開する方針。
11月4、5日に岡山国際サーキットで特別協賛する「マツダファンフェスタ」が開かれた。前年より約1000人多い5406人が来場。ロードスターのパーティレースをはじめ、サーキット・トライアル、参加型燃費耐久レース「マツ耐」、RXー8のワンメイク走行会などに大歓声が上がり、大いに手応えを得たという。ラジコンカーやバーチャルレース体験などで子どもが楽しめる催しもそろえ、家族を巻き込んだ。
同フェスタは2012年に岡山で始まり、宮城、静岡へと拡大。マツ耐の参加車両は当初の8台から今回で79台に増え、2日に分けるほど盛況だった。毛籠社長は、
「ファンやロードスターオーナーが各地で参加型の各種イベントを主催してくれ、ありがたい。こうしたマツダへの応援は魅力的な車の開発で応えるほかなく、身が引き締まる。〝移動体験の感動〟を生むことが至上命令。デジタルやバーチャルが普及する中、ファンフェスタのような場を提供することでリアルな体験のとりこにしていく」
近年はeスポーツの観戦者が年々増え、リアルレースと相互にファンを呼び込む構想を描く。昨年10月のeスポーツレース大会の成績上位者をリアルのレースに招待。ステアリングやアクセル操作など、ゲームで培った技巧を披露し、パーティレース3戦目で優勝する人もいたという。ファンフェスタ当日のレースでも走行した。
21年11月に「マツダ スピリット レーシング」を結成し国内屈指のレース「スーパー耐久(S耐)」に参戦。eスポーツやアマチュアからもS耐へ出場できる選手の育成をもくろむ。カーボンニュートラル燃料でロードスターなどを走らせ、開発にフィードバックする。チーム統括の前田育男エグゼクティブフェローは、
「スローガンは共に挑む。挑戦する人を応援し、モータースポーツを通じて車を好きになってもらう」
来年1月に4代目ロードスターの改良モデルを発売。齋藤茂樹主査は「過去最高の仕上がり」と胸を張る。ロータリーエンジンを発電機に使うプラグインハイブリッドにも話題が集まった。トークイベントに登壇した上藤和佳子主査はキャンプで調理器具に給電できるなど、暮らしに使いやすい点を強調した。
ユーザーのカーライフ充実を主眼とした情報発信に力を入れる。値上げにもかかわらず販売台数を伸ばし価値訴求の販売戦略が当たった。毛籠社長にとって初年度の中間決算は売上高、利益共に過去最高。好スタートを切った。